防爆エリアで空調服は着用可能?選び方・おすすめ製品までわかりやすく解説

可燃性ガスや粉じんが存在する「防爆エリア」での作業は、気密性の高い防護服の着用により、熱中症リスクが高くなります。

暑さ対策として空調服の導入を検討しているものの、「電気を使う市販の空調服を現場に持ち込んで大丈夫か」と悩まれていませんか?

結論、防爆エリアでは、一般的な空調服の使用は原則として避けるべきです。使用する場合は、防爆仕様として認証を受けた製品か、現場の防爆基準に適合した機器のみを選定する必要があります。

本記事では、防爆エリアで一般的な空調服が使用できない理由をわかりやすく解説します。

また、「防爆エリア対応のおすすめ冷却服」や、熱中症を防ぐためのポイントも紹介するので、ぜひ現場の安全管理にお役立てください。

防爆エリアで使用できる暑熱対策ウェアをお探しなら、ドライアイスジャケットアイスパックジャケットがおすすめです。

電気を使用しないため、防爆エリアでも導入しやすく、作業者の熱負荷軽減をサポートします。製品の詳細や導入条件については、お気軽にお問い合わせください。

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防爆エリアで一般的な空調服が使えない理由

防爆エリアで一般的な空調服が使えない理由

防爆エリアでの熱中症対策として空調服を検討する方は多いですが、一般的な市販品は使用できません。ここでは、なぜ一般的な空調服が使えないのかを紹介します。

▼防爆エリアで一般的な空調服が使えない理由

  • 理由①|ファンモーターや配線が着火源になる恐れがあるため
  • 理由②|衣服の静電気が着火源になる恐れがあるため
  • 理由③|バッテリーの発熱・発火リスクがあるため

理由①|ファンモーターや配線が着火源になる恐れがあるため

防爆エリアで一般的な空調服が使えない最大の理由は、ファンや配線から生じる電気火花が着火源になる危険性があるためです。市販品のモーターやケーブルの接続部、スイッチ類は、厳しい防爆基準を満たす設計になっていません。

例えば、ファンの継続的な稼働によって起きる内部の摩擦や、激しい作業に伴うケーブルの接触不良により、微小なスパークが発生する場合があります。また、電源操作時の微小な火花でも、可燃性ガスや粉じん環境では爆発を引き起こす危険があります。

作業員の安全を確保するためには、一般的なファン付きウェアを危険区域に持ち込まないことが鉄則です。

理由②|衣服の静電気が着火源になる恐れがあるため

防爆エリアでは、衣服に蓄積した静電気の放電も重大な着火源になり得ます。

一般的な空調服には、軽量性や耐久性を高める目的で、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維が使用されている製品が多くあります。これらの素材は、作業中の腕の振りや歩行に伴う摩擦によって、静電気が溜まりやすいのが特徴です。

帯電した静電気が金属設備などに触れて放電する際に生じる火花が、周囲の可燃性ガスや粉じんに引火して爆発を引き起こす原因になるのです。

空調服としての機能性に優れた素材であっても、防爆環境では静電気という見えない危険を生み出します。事故を未然に防ぐためにも、一般的な市販品の使用は避けるべきです。

理由③|バッテリーの発熱・発火リスクがあるため

市販の空調服に付属するリチウムイオンバッテリーも、発熱や発火の危険性が高いため防爆エリアでは使用できません。現場での強い衝撃や内部ショートによる異常発熱を想定した、防爆設計ではないためです。

万が一、作業中に落下させて強い衝撃が加わったり、過充電で本体が発火したりすれば、可燃性物質を巻き込む大惨事に発展します。防爆エリアで電気機器を使用する場合は、「本質安全防爆構造」や「耐圧防爆構造」などが求められます。

防爆エリア向け空調服(冷却服)の選び方

防爆エリア向け空調服(冷却服)の選び方

ここでは、防爆エリア向けの空調服や冷却服を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを解説します。

▼防爆エリア向け空調服(冷却服)の選び方

  • 選び方①|長時間の作業でも冷却性能を維持できるか
  • 選び方②|騒音が少なく作業に支障を与えないか
  • 選び方③|高温環境下でも十分な冷却効果を得られるか

選び方①|長時間の作業でも冷却性能を維持できるか

作業の連続時間に合わせて、アイテムを選定しましょう。使用する製品のタイプによって、冷却効果が続く時間が異なるためです。

例えば、長時間の連続作業が発生し、途中で作業を中断できない現場であれば、バッテリー駆動で稼働時間の長い防爆仕様の空調服が適しています。

一方で、1〜2時間ごとにこまめな休憩が取れる環境であれば、「ドライアイスジャケット」や「アイスパックジャケット」がおすすめです。強い冷感を得やすく、一般的な送風型ウェアでは物足りない環境でも、高い冷却感を維持できます。

自社の作業スケジュールと製品の冷却持続時間を考慮したうえで、選定してみてください。

選び方②|騒音が少なく作業に支障を与えないか

防爆エリアでの安全管理において、騒音が少なく作業の邪魔にならない製品を選ぶことも欠かせません。危険と隣り合わせの環境では、周囲の異常音や作業員同士のコミュニケーションが遮断されると、重大な事故につながる恐れがあるからです。

また、周囲からの呼びかけやトランシーバーの指示が聞き取りづらくなる点も、現場の安全性を下げる要因になり得ます。その点、「アイスパック」や「ドライアイス」を使用する冷却ジャケットであれば、モーターがないため無音です。

防爆エリアのように安全性と快適性の両立が求められる現場では、静音性に優れた冷却アイテムを選びましょう。

選び方③|高温環境下でも十分な冷却効果を得られるか

猛暑などの過酷な環境下においても、確実に体を冷やせる十分な冷却効果を持っているかが重要な判断基準です。気温が高い現場では、風を送るだけの空調服だと熱風を循環させてしまい、十分な熱中症対策にならないケースがあります。

外気温に左右されず、深部体温を効果的に下げるためには、冷媒を直接体に密着させる「物理冷却」がおすすめです。

中でも「ドライアイスジャケット」は、マイナス78.5℃という極低温の冷源を活用し、気化熱と冷気によって上半身全体を冷やせます。防爆エリアにおいて、「寒いくらいの冷却効果」を得たい場合に最適です。

空調服に変わる防爆エリア対応のおすすめ製品

空調服に変わる防爆エリア対応のおすすめ製品

ここでは、危険区域でも安全に使用できるおすすめの製品を2つ厳選して紹介します。

▼空調服に変わる防爆エリア対応のおすすめ製品

  • おすすめ①|アイスパックジャケット
  • おすすめ②|ドライアイスジャケット

おすすめ①|アイスパックジャケット

アイスパックジャケット

引用:アイスパックジャケット

冷却能力中(専用保冷剤を使用)
冷却持続時間約2時間30分(気温30℃環境下)
使用上の制約特になし(閉鎖空間でも使用可能)
ランニングコスト〇(保冷剤を再利用でき電気代のみ)

換気が不十分な閉鎖空間での作業には、アイスパックジャケットが最適です。ガスを発生させないため、作業中の酸欠事故のリスクを排除できます。

本製品は特殊技術を用いた専用保冷剤を採用しており、高い安全性と約2時間半の優れた保冷力を両立しています。また、保冷剤は専用フリーザーで繰り返し凍らせて使えるため、ランニングコストを抑えることが可能です。

狭く密閉された防爆エリアにおいて、現場の安全基準をクリアしながら運用コストも削減できる実用的な冷却アイテムです。

>>猛暑・熱中症対策用アイスパックジャケットをチェック

おすすめ②|ドライアイスジャケット

ドライアイスジャケット

引用:ドライアイスジャケット

冷却能力高(マイナス78.5℃の冷源を活用)
冷却持続時間約3時間以上
使用上の制約狭小・密閉空間での使用は不可
ランニングコスト△(都度ドライアイスの購入が必要)

気温が36℃を超えるような過酷な猛暑環境には、ドライアイスジャケットがおすすめです。マイナス78.5℃の冷気を利用し、外気温に左右されることなく上半身全体を冷やし続けられます。

一般的な保冷剤や空調服では冷却効果を得にくい灼熱の現場でも、3時間以上にわたって安定した冷却性能を持続します。ドライアイスが溶けても液体にならず気体へ昇華するため、結露で衣服が濡れません。

また、現場のニーズに合わせて、フルハーネスの上から着用できるタイプや軽量化されたモデルも用意されています。開放された防爆エリアや、とにかく強力な冷却性能が求められる過酷な現場において、最適なアイテムです。

>>猛暑・熱中症対策用ドライアイスジャケット

防爆エリアの熱中症対策で押さえるべきポイント

防爆エリアの熱中症で押さえるべきポイント

防爆エリアの熱中症対策で現場の安全対策担当者が押さえておくべき3つのポイントをみていきましょう。

▼防爆エリアの熱中症対策で押さえるべきポイント

  • ポイント①|作業時間と休憩時間を管理する
  • ポイント②|WBGT値を基準に作業環境を管理する
  • ポイント③|作業員の体調変化を定期的に確認する

参照:厚生労働省「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」

ポイント①|作業時間と休憩時間を管理する

熱中症を予防するためには、連続作業時間を短く設定し、こまめな休憩を挟むのが基本です。

風通しの悪い作業服を着たまま活動すると、通常よりも急速に体力を消耗します。そのため、作業と休憩のサイクルを見直し、体温が上がりきる前に休ませる工夫が必要です。

また、エアコンや防爆仕様のスポットクーラーを完備した「クールダウンスペース」を現場付近に設けることも有効です。深部体温を下げる環境を整えましょう。

ポイント②|WBGT値を基準に作業環境を管理する

現場の暑さ対策は個人の感覚に頼るのではなく、「暑さ指数(WBGT値)」に基づいた数値管理を徹底してください。

化学プラントやボイラー室の周辺などは、単純な気温の高さだけでなく、湿度や機器から発せられる輻射熱も加わります。これらを総合的に評価できるWBGT計を現場に設置し、状況を客観的に把握しましょう。

そして、「基準値を超えたら休憩頻度を増やす」「危険な数値に達したら作業を中止する」といった運用ルールを事前に定めておくことが大切です。

ポイント③|作業員の体調変化を定期的に確認する

作業中はトランシーバーなどを活用し、作業員同士で定期的に体調を確認し合う体制を整えましょう。厳重な防護マスクや装備を身につけている防爆エリアでは、熱中症のサインを周囲が察知しにくいからです。

顔の赤みや異常な発汗量などが見えづらいため、異変に気がついたときには重症化しているケースが少なくありません。また、現場の騒音や作業への過度な集中によって、本人でさえ症状に気づくのが遅れるケースもあります。

そのため、「15分おきに異常がないか応答させる」など、意識的にコミュニケーションを取る仕組みが必要です。

まとめ:防爆エリアでは「冷却服」がおすすめ

まとめ

防爆エリアでの熱中症対策において、一般的な空調服の使用は火花や静電気による爆発リスクがあります。現場の安全を確保しながらの暑さ対策には「アイスパックジャケット」や「ドライアイスジャケット」がおすすめです。

また、こまめな休憩管理やWBGT値を用いた数値基準の運用、作業員同士の声掛けといった現場のルール作りも欠かせません。今回紹介した選び方やおすすめ製品を参考に、自社の作業環境に合った最適な熱中症対策を講じましょう。

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