サーモカメラの選び方と活用例を、当社の扱うLiLzサーモカメラの経験からご案内させていただきます。

サーモカメラの選び方

熱画像解像度

高解像度のカメラは、より詳細な温度分布を確認できます。解像度が高いほど、細かい部分まで鮮明に表示されます。

(対象物が動く場合)フレームレート

動く対象物の温度を測定する場合は、フレームレート(単位時間あたりに処理させるフレームすなわち「コマ」の数)が高いカメラを選びましょう。フレームレートが高いと、動きのある映像でも滑らかに表示されます。

分解能(リゾリューション)

温度差を精密に測定するためには、温度分解能が高いカメラが適しています。温度解像度が高いと、微細な温度変化も正確に捉えることができます。LiLz Gaugeのサーモカメラは160dpi x 120dpiです(dpi=dot per inch=1インチあたりのドット数)。

測定温度範囲

測定する対象や環境に応じた温度範囲をカバーするカメラを選びましょう。広い温度範囲を持つカメラは、さまざまな用途に対応できます。

LiLz Gaugeのサーモカメラの温度範囲の詳細は

High Gain Modeで-10℃~140℃ ➡ 対象物が100℃未満の場合:誤差範囲:<±5℃、対象物が100℃以上場合:誤差範囲:<±5%

Low Gain Modeで-10~400℃ ➡ 対象物が100℃未満の場合:誤差範囲:<±10℃、対象物が100℃以上の場合:誤差範囲:<±10%

です。

機能

Wi-Fi対応や画像出力方法など、必要な機能を備えたカメラを選びましょう。例えば、データをリアルタイムで共有できる機能があると便利です。

(もちろん)総コスト

いろいろなサーモカメラがありますが、LiLz Gaugeのサーモカメラ(LC-10)は電源不要・配線工事など一切不要です。ですので初期投資コストに大きな違いが出ます=工事あり vs 工事なし。LiLz Gaugeは金具などでカメラを取りつけるだけで開始可能です。

サーモカメラの活用例(LiLzサーモカメラ:LC-T10の場合)

発火予防

通常の目では見えない異常な熱源を識別し、火災につながるような機械や設備の過熱を早期に発見します。

堆肥の自然発酵による火災検知
石炭・コークスの貯蔵場所での発熱監視
工業用ダクト内の異常発熱の監視
無人発電設備の発火予兆検知

予知保全

機械や設備の微細な熱変化を検知し、故障や劣化の兆候を早期に発見し、突発的な機器の故障や停止を予防します。

産業廃棄物のシュートつまり
ベルトコンベアの軸受け摩耗による火災

漏れ検知

ガスや液体の漏れが周囲の環境に与える微細な温度変化を検知することで、目視では発見が困難な漏れを早期に特定できます。

蒸気配管トラップ
高圧ガス漏れ検知
天井の雨漏り監視

品質管理

均一な加熱や冷却、異常な熱発生を検出することで、製品の均一性と信頼性を確保します。

焼却炉劣化診断
建物の屋根の空調ムラ
炉の経年劣化監視
ソーラーパネル接続箱の監視
製品の温度監視
タンク内の温度分布監視
ダムの打設監視

他、建築現場での点検(建物の断熱性能や漏水箇所の確認:壁や屋根の温度分布を確認することで、断熱材の劣化や漏水箇所を特定できます。)

感染症対策(体温測定:空港や商業施設の入り口で使用され、発熱者を迅速に検知することができます。)

消防や災害現場での活用(霧や煙の中でも視界を確保できるため、消防や災害現場での人命救助や状況把握に役立ちます。)

サーモカメラは、さまざまな分野で活用できる便利なツールです。正しい使い方をマスターして、業務の効率化や安全性の向上に役立ててください

NBKマーケティングはサーモカメラを利用した点検システム(LiLz Gauge)と防爆スマートグラス(RealWear Navigator Z1)をお届けします

NBKマーケティングはLiLz Gaugeのトップ代理店で、防爆カメラ・非防爆(通常)カメラ・サーモカメラ・そしてルーター(BLE/LTEルータ)をお届けしています。また、NBK AmericaでもLiLz Gaugeの取り扱いを開始し、カメラを在庫~お届けしています。

当社は防爆対応スマートグラス(RealWear Navigator Z1)の代理店でもあります。ご興味ございましたらご連絡お願い致します。

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