防爆タブレットとは? ZONE1対応の選び方と現場導入のポイントを解説

公開日:2026年10月 | NBKマーケティング株式会社


この記事でわかること

  1. 防爆エリア(ZONE1/ZONE2)でタブレットを使う際の法的要件
  2. 日本国内防爆検定(TIIS)とATEX・IECExの違い
  3. iPad mini用防爆ケース(ZONE1対応)という選択肢のメリット
  4. 現場への導入を検討する際のコスト比較と注意点

化学プラントや石油精製の現場で「スマートフォンが使えない」理由

製造現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速するなか、点検記録のペーパーレス化やリアルタイムデータ共有を目的にタブレット端末の導入を検討する企業が増えています。しかし、化学プラント・石油精製・医薬品製造といった危険エリアを抱える現場では、「普通のタブレットを持ち込めない」という大きな壁があります。

労働安全衛生規則および消防関連規程により、ZONE1(第一類危険箇所)に指定されたエリアへの一般的な民生用スマートフォン・タブレットの持ち込みは制限されています。引火性ガスや粉じんが存在する環境では、機器の内部スパークが爆発を引き起こすリスクがあるためです。

では、防爆エリアでもタブレットを使いたい場合、どのような機器を選べばいいのでしょうか。


防爆タブレットとは

防爆タブレットとは、爆発が起こりうる危険な環境下でも安全に使用できるよう、電気的・構造的な安全対策を施したタブレット端末のことです。主に以下の場所での使用を想定して設計・認証されています。

  • 化学プラント(引火性溶剤・ガスを取り扱うエリア)
  • 石油・ガス精製施設
  • 医薬品製造工場
  • 粉体・粉じん爆発リスクのある製造現場

防爆対応の方法には大きく「防爆専用端末(ハードウェアごと防爆設計)」と「防爆ケース方式(市販端末を専用ケースに格納)」の2種類があります。


ZONE分類と防爆要件

危険場所は、可燃性ガスや粉じんの存在頻度によって「Zone」に分類されます。

Zone区分状況
ZONE0ガス(第零類危険箇所)常時ガスが存在する
ZONE1ガス(第一類危険箇所)通常稼働時にガスが放出される可能性
ZONE2ガス(第二類危険箇所)異常時のみガスが発生する可能性
ZONE21粉じん(第一類)通常稼働時に粉じん雰囲気になる可能性

ZONE1は最も厳しい防爆基準が求められるゾーンのひとつで、使用できる機器は限られます。


「海外認証があれば大丈夫」は間違い――日本国内防爆検定の重要性

防爆製品を選定する際、よくある誤解が「ATEX(EU規格)やIECEx(国際規格)を持っていれば日本でも使える」というものです。

しかし、日本国内の危険場所で機器を法的に使用するには、厚生労働省の登録検定機関による「型式検定」(国内防爆検定)への合格が必要です。ATEXやIECExはあくまで海外規格であり、日本の「機械電気防爆構造規格」への適合証明にはなりません。

国内防爆検定を実施している主な機関は、産業安全技術協会(TIIS) です。製品選定の際は、必ず「国内防爆検定合格品」であることを確認してください。


iPad mini用防爆ケース(ZONE1対応)という選択肢

従来、ZONE1対応の防爆タブレットといえば、WindowsやAndroidを搭載した専用端末が主流で、価格は100万円以上になることも珍しくありませんでした。

そこで注目されているのが、iPad miniをそのまま防爆ケースに格納して使用するソリューションです。NBKマーケティングが取り扱う「HTA3021」は、iPad mini(A17 Pro)に対応したZONE1対応の防爆ケースで、2026年3月3日に日本国内の防爆検定を正式に取得しています。

  • ガス防爆:第NC10145X号
  • 粉塵防爆:第NC10146X号

これにより、ZONE1(可燃性ガス)とZONE21(粉じん)の両方に対応した、国内法規制に準拠した運用が可能になりました。

製品仕様(確認済み)

項目仕様
対応機種iPad mini(A17 Pro)
防爆対応ZoneZONE1(ガス)/ ZONE21(粉じん)
防水・防塵IP68準拠
耐衝撃MIL-STD-810H準拠
筐体素材航空宇宙グレードアルミニウム合金
動作温度-20°C ~ +40°C
国内防爆検定2026年3月3日取得

コスト比較

選択肢概算コスト
防爆専用タブレット(Windows/Android)約100万円以上
iPad mini用防爆ケース(HTA3021)のみ55万円〜
iPad mini + 防爆ケース(セット)70万円〜

※価格はNBKマーケティング公式サイト掲載情報に基づきます。


防爆ケース方式のメリット

1. 使い慣れたiOSをそのまま活用

iPad miniをケースに入れるだけなので、iOSアプリ・Safari・MDM(モバイルデバイス管理)・Apple Pencilがそのまま利用可能です。既存の業務システムとの親和性が高く、導入後の習熟コストを抑えられます。

2. DX推進との相性

IoTカメラ(LiLz Gauge LC-EX10)などのリモート監視システムと組み合わせることで、防爆エリア全体のデジタル化・省人化をより効果的に推進できます。点検員がタブレットで現場を確認しながら、カメラで自動取得したメーター値と照合するといった運用が可能になります。

3. 現場環境への耐久性

IP68(防水・防塵)とMIL-STD-810H(耐衝撃)に準拠しているため、工場・プラントの過酷な使用環境にも対応します。-20°Cの低温環境から+40°Cの高温環境まで安定して動作します。


導入検討時の注意点

  • 導入前に必ずZone分類を確認する:設備管理部門や安全管理部門と連携し、実際の使用エリアが何Zoneに分類されているかを確認してください。
  • 国内防爆検定の取得番号を確認する:ATEXやIECExのみでは国内使用不可の場合があります。製品仕様書で「型式検定合格番号」を必ず確認してください。
  • グローブ操作への対応可否を確認する:危険エリアでは保護手袋の着用が義務付けられる場合があります。手袋対応タッチパネルかどうか、導入前に確認が必要です。

まとめ

防爆エリアでのタブレット活用は、製造現場のDXを大きく前進させる可能性を持っています。重要なのは「防爆認証があれば何でも使える」ではなく、日本国内防爆検定を取得した製品を、Zone分類に合わせて正しく選定することです。

iPad mini用防爆ケース(HTA3021)は、従来の防爆専用端末と比較してコストを抑えながら、iOSの利便性とZONE1対応の安全性を両立する選択肢として注目されています。

詳細な仕様・導入相談は、NBKマーケティング株式会社の製品ページからお問い合わせください。

👉 iPad mini用 防爆ケース(ZONE1対応)の詳細を見る
👉 IoTカメラ LiLz Gauge LC-EX10の詳細を見る

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