公開日:2026年11月 | NBKマーケティング株式会社


工場・プラントの日常点検は、「毎日同じメーターを見に行く」「記録を書いて事務所で転記する」「高所や遠い場所、防爆エリアに行かなければならない」「夏は暑くてつらい」といった負担が積み重なりがちです。 本記事では、点検を効率化し、現場の人を楽にするためのヒントを、「自動化する」「行く回数を減らす」「暑さから体を守る」の3つの視点で紹介します。あわせて、NBKマーケティングが取り扱う計器読取AI**「LiLz Gauge」、異常検知AI「LiLz Guard」、防爆カメラ・サーモカメラ、iPad mini用防爆ケース、そして猛暑下の点検を楽にするドライアイスジャケット・アイスパックジャケット**をご紹介します。

夏のプラントで、配管に付けたIoTカメラが圧力計を撮影し、冷却ベストを着た作業員がタブレットで確認している様子
配管に付けた無線カメラがメーターを自動撮影し、作業員は冷却ジャケットを着てタブレットで結果を確認する——「楽な点検」のイメージです(画像はAIで作成したイメージで、実際の製品の外観・設置方法とは異なる場合があります)

【注目】点検を「工事ナシ」で自動化するなら

・LiLz Gauge(計器読取AI):電源不要・工事ナシのカメラを金具で計器の前に置くだけで、メーターの読み取りと記録を自動化。導入実績はトータル13,000台以上です。
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・LiLz Guard(異常検知AI):正常な画像を登録するだけで、AIが「いつもと違う」を数値化して異常を知らせます。
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この記事でわかること

  1. 点検が「大変」になる3つの理由
  2. ヒント1:メーターの読み取りと記録をAIで自動化する(LiLz Gauge)
  3. ヒント2:「いつもと違う」をAIに見張らせる(LiLz Guard)
  4. ヒント3:防爆エリア・温度監視にも広げる(LC-EX10・LC-T10・HTA3021)
  5. ヒント4:猛暑の点検を楽にする(ドライアイスジャケット・アイスパックジャケット)
  6. 現場別の選び方と、始めるときのポイント

点検が「大変」になる3つの理由

点検が「大変」になる3つの理由と、楽にするヒント

理由1:時間と人手がかかる

日常点検では、圧力計・温度計・液面計などのメーターを見て回り、値を記録し、事務所に戻ってから転記する作業が毎日のように発生します。1つひとつは短い作業でも、点検箇所が多い現場では大きな負担になります。ベテランの退職や人手不足が進むなか、「点検に人が取られて、本来やるべき保全や改善に手が回らない」という声も少なくありません。

理由2:行きにくい・危ない場所がある

高所や敷地の端にある設備、暗い場所、そして防爆エリアにある計器は、行くだけで時間がかかり、安全への配慮も必要です。特に防爆エリアでは、持ち込める機器が限られるため、デジタル化が後回しになりがちです。

理由3:夏の暑さがきつい

屋外のプラントや炉の周り、タンクの中などでは、夏場の点検は体への負担が非常に大きくなります。2025年6月1日に施行された改正労働安全衛生規則(第612条の2)では、熱中症を生ずるおそれのある作業を行うとき、熱中症の報告体制と、作業からの離脱・身体の冷却などの対応手順をあらかじめ定めて周知することが事業者に義務づけられました。対象となる作業は、厚生労働省の示す目安で「WBGT(暑さ指数)28度以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて行う作業」とされています。暑さ対策は、いまや「やったほうがよい」ではなく「やらなければならない」ものになっています。

この3つの負担を減らすカギは、「人がやらなくてよいことは機械に任せる」「行く回数を減らす」「行くときは体を守る」の3つです。 ここからは、具体的なヒントを紹介します。


ヒント1:メーターの読み取りと記録をAIで自動化する(LiLz Gauge)

LiLz Gaugeとは

LiLz Gauge(リルズゲージ)は、電源不要のIoTカメラで計器を撮影し、クラウドのAIが値を自動で読み取る点検自動化システムです。 遠い所・高所・暗所などの日常目視点検を自動で行い、点検と記録の負担を軽くします。導入実績はトータル13,000台以上で、製品ページでは三菱ケミカル、AGC、ENEOS、ヤクルト、豊田合成などの企業名が(社名公開の承諾を得たうえで)紹介されています。

ここが楽になる

楽になるポイント内容
その日に始められる電源・配線・設置工事・ネット環境が不要。市販の金具でカメラを計器の前に置くだけ(DIY)
電池が長持ち1日3回の撮影で約3年間連続動作(再充電可能)。LTE通信を内蔵
設定がかんたん専用アプリでカメラの撮影を設定し、PCで計器読取AIを設定。導入前の無料サポート面談もあり
いろいろな計器に対応丸型だけでなく、棒型・ランプ型など様々なアナログ計器の読み取りに対応
みんなで見られるデータはクラウドに保存され、いつでも閲覧可能。複数人で同じ画面を見て情報共有できる
他システムと連携API(無料公開)で外部システムと連携可能。PI System、電子帳票ツール「i-Reporter」、「MENTENA」と連携

※ 連続動作時間は、撮影頻度や設置環境、撮影解像度などによって変わります。

使い方のイメージ

  • 毎日の巡回メーターを自動撮影:決まった時刻に撮影し、AIが数値化。巡回して目で読む作業と、転記作業を減らせます。
  • 高所・遠い場所の計器を遠隔確認:はしごや長い移動が必要な計器も、事務所から値を確認できます。
  • 記録が自動で残る:読み取り値が時系列で残るので、変化の傾向をつかみやすくなります。

ヒント2:「いつもと違う」をAIに見張らせる(LiLz Guard)

LiLz Guardとは

LiLz Guard(リルズガード)は、現場の画像から異常を自動で検知するAIです。 正常な画像を登録するだけで、AIが「いつもと違う」度合いを数値化し、異常を検知します。プログラミングは不要(ノーコード)で、少ない画像データからAIモデルを作れます。また、LiLzのカメラだけでなく、既設の他のカメラで撮った画像もLiLz Guardで利用できます。

ここが楽になる

  • メーター以外も見張れる:タンクや配管の液体漏れ、排水溝の詰まり、出入口への異物侵入など、数値にしにくい「状態」の変化を検知できます。
  • 異常のときだけ知らせてくれる:設定したしきい値を超えると、すぐにメールで通知。毎回画像を見に行く必要がありません。
  • スマホ・タブレットから確認:遠隔地からでも現場の状態をかんたんに確認できます。
  • 工事不要ですぐ始められる:バッテリー駆動とLTE通信の完全無線型カメラなら、即日立ち上げが可能です。

LiLzのカメラは「LiLz Gauge」と「LiLz Guard」の両方に使える

LiLzの完全無線型IoTカメラは、1台でLiLz Gauge(計器の読み取り)とLiLz Guard(異常検知)の両方に使えます(対応はカメラの機種により異なります)。たとえば「この計器は値を読み取り、隣の配管は漏れがないかを見張る」といった使い分けを、同じシリーズのカメラで進められます。


ヒント3:防爆エリア・温度監視にも広げる(LC-EX10・LC-T10・HTA3021)

LiLzのカメラと防爆iPadケース ラインナップ

防爆エリア(ZONE2)なら:防爆カメラ LC-EX10

LC-EX10は、ZONE2の防爆エリアに設置できる完全無線型の防爆IoTカメラです。 LiLz GaugeにもLiLz Guardにも使えます。電池で約3年動き、LTEで画像を送るため、防爆エリアでネックになりがちな防爆配線工事が要りません。

項目仕様
対応ゾーンZONE2
防爆記号Ex ic IIC T6 Gc / Ex ic IIIC T85℃ Dc(国内防爆検定・IECEx認証取得)
通信方式LTE Cat.1
電源電池式(約3年)
重さ約530g
防水・防塵IP65
使用温度-20℃〜60℃
連携AILiLz Gauge/LiLz Guard

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温度を見張るなら:サーモカメラ LC-T10

LC-T10は、電源不要・設置工事ナシの完全無線型サーモカメラで、LiLz Gaugeと連携します。 設備の近くに金具で置くだけで、温度を定点でモニタリングし、異常発熱を検知できます。製品ページでは、定点監視を行う完全無線型サーモカメラは「業界初」と紹介されています。発火予防、予知保全、漏れ検知、品質管理などに使われています。

項目仕様
測定温度範囲High Gain Mode:-10℃〜140℃/Low Gain Mode:-10℃〜400℃
誤差範囲100℃未満:±5℃/100℃以上:±5〜10%(Gain modeにより異なる)
熱感度50mK(0.050℃)未満
通信方式LTE Cat.1
連続動作時間1日3回撮影で3.5年程度
防水・防塵IP65
使用温度範囲-10℃〜75℃
重さ約378g

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ZONE1での点検作業なら:iPad mini用防爆ケース HTA3021

カメラを置けない場所や、人が確認しなければならない作業も残ります。HTA3021(axtion extreme for iPad mini)は、iPad mini(A17 Pro)をそのまま入れて、ZONE1の防爆エリアで使えるようにする防爆ケースです。 国内防爆検定を取得しており、ガスのZONE1・粉じんのZONE21に対応します。NBKマーケティングは、iPad mini用の防爆ケースとして唯一の製品と案内しています。

  • 点検票をiPadで入力:紙の点検票を点検アプリに置き換え、その場で入力・写真添付。事務所での転記が不要になります。
  • カメラの結果を現場で確認:LiLz GaugeやLiLz Guardの結果をiPadで見ながら、気になる設備だけを重点的に点検できます。
  • いつものアプリがそのまま使える:中身は普段のiPad miniなので、iOSアプリや端末管理(MDM)をそのまま使えます。
項目内容
対応ゾーンZONE1(ガス)・ZONE21(粉じん)
防爆記号Ex db IIB+H2 T6 Gb(ガス)
防水・防塵IP68
使用温度-20℃〜+40℃
重量1,400g
価格iPad mini付:70万円〜/ケースのみ:55万円〜

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ヒント4:猛暑の点検を楽にする(ドライアイスジャケット・アイスパックジャケット)

カメラで点検を減らしても、人が現場に行く作業はゼロにはなりません。夏場の酷暑・猛暑の中で点検するときは、体を直接冷やす冷却ジャケットが頼りになります。ポイントは、防爆エリアでも使えることです。ファン付きの作業服(空調服)はモーターを内蔵しているため防爆エリアでは使えませんが、ここで紹介する2つのジャケットはモーターを使わないため着用できます。

夏の点検を楽にする2つの冷却ジャケット

ドライアイスジャケット:とにかくしっかり冷やしたいときに

ドライアイスジャケットは、マイナス78.5℃のドライアイスの冷気で、3時間以上体を冷やし続けるジャケットです。 空調服とは違ってモーターがないため防爆エリアで着用でき、作動音もないのでストレスなく作業できます。ドライアイスは昇華する(溶けて水にならない)ため、衣類が濡れにくいのも特長です。

  • 向いている場面:気温36℃を超える高温作業場所、暑い中での力作業、空調服が使えない防爆エリアや粉じんの多い場所
  • 選べるタイプ:最大8か所を冷やせる「レギュラータイプ」、冷却箇所を4か所に絞った「ライトタイプ」、ハーネスの上から着られる「ハーネスタイプ」
  • 使いやすさ:軽量・難燃性の伸縮生地、温度調節機能付き、洗濯機で洗える
  • ドライアイスの供給:主要コンビナートエリアでは専用トラックで工場内各所への配送が可能。エリア外はクール宅急便や「通い箱」でのお届けにも対応

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アイスパックジャケット:タンク・サイロなど密閉空間に

ドライアイスは溶けると二酸化炭素になるため、換気のない狭い場所では酸欠のおそれがあり使えません。そこで考案されたのが、専用の保冷剤(アイスパック)を使うアイスパックジャケットです。 ガスを出さないので、密閉空間でも使えます。

  • 向いている場面:密閉型炉・反応槽の内部点検、マンホール内・貯蔵タンク・サイロ内部の点検など
  • 長持ち:専用フリーザー(Ultra FREEZER)で凍らせたアイスパックを使い、気温30℃の暑熱作業で約2時間〜2時間半冷却効果が続きます(一般的な保冷剤は約30分)
  • ランニングコストは電気代のみ:アイスパックは買い切りで繰り返し使えます
  • 結露しにくい:一般的な保冷剤のように衣類が濡れにくい製品です

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熱中症対策は「仕組み」と「道具」の両方で

改正労働安全衛生規則で義務づけられたのは、熱中症の報告体制や対応手順の整備・周知です。冷却ジャケットは、こうした仕組みとあわせて、現場で働く人の体を守るための「道具」として役立ちます。WBGTの測定、休憩、水分・塩分補給などの基本的な対策とあわせて活用しましょう。


現場別・点検を楽にする製品の選び方

現場別・点検を楽にする製品の選び方
こんな現場・作業ならおすすめ
一般エリアのメーター・設備を自動で点検したいLiLzの完全無線型IoTカメラ + LiLz Gauge/LiLz Guard
防爆エリア(ZONE2)の計器・設備を点検したいLC-EX10 + LiLz Gauge/LiLz Guard
設備の温度・異常発熱を見張りたいLC-T10 + LiLz Gauge
ZONE1で点検票入力や画像確認をしたいHTA3021(iPad mini用防爆ケース)
猛暑の屋外や防爆エリアで作業するドライアイスジャケット
タンク・サイロ・マンホールなど密閉空間で作業するアイスパックジャケット

始めるときのポイント

  • まずは「毎日見に行っている1か所」から:巡回の負担が大きい計器や、高所・遠い場所の計器から試すと、効果が分かりやすくなります。
  • ゾーンに合った機器を選ぶ:LC-EX10はZONE2対応のため、ZONE1には設置できません。ZONE1での作業にはHTA3021などZONE1対応の製品を選びます。
  • 電波と光の条件を確認する:LiLzのカメラはLTE通信のため、設置場所の電波状況を事前に確認しましょう。フラッシュや太陽光の反射で計器が白飛びする場合は、計器の表面に反射を抑えるフィルム(製品ページでは三菱ケミカルの「モスマイト」を推奨)を貼る方法があります。
  • 冷却ジャケットは使う場所で選ぶ:屋外や開けた場所ならドライアイスジャケット、密閉空間ならアイスパックジャケットが基本です。ドライアイスジャケットを屋内で着用する場合は、酸素濃度計の携行が必要です。
  • 熱中症対策の仕組みとセットで:報告体制や対応手順、WBGTの測定などのルールと組み合わせて運用しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. LiLz Gaugeは本当に工事なしで使えますか?

A. はい。LiLz Gaugeで使うカメラは、電池とLTE通信で動く完全無線型のため、電源・配線・設置工事・ネット環境が不要です。市販の金具で計器の前にカメラを置くだけで始められます。

Q2. LiLz GaugeとLiLz Guardはどう違いますか?

A. LiLz Gaugeはメーター(アナログ計器)の値を読み取って数値にするAI、LiLz Guardは画像から「いつもと違う」状態を検知するAIです。LiLzのカメラは機種によって両方に使えるため、計器の読み取りと、漏れ・詰まりなどの見張りを組み合わせられます。

Q3. 防爆エリアでも自動点検はできますか?

A. ZONE2であれば、防爆カメラLC-EX10を使ってLiLz Gauge・LiLz Guardによる自動点検ができます。ZONE1では、iPad mini用防爆ケースHTA3021を使って、点検票の入力やカメラ結果の確認をiPadで行う方法があります。

Q4. 防爆エリアで空調服は使えますか?

A. ファン付き作業服(空調服)はモーターを内蔵しているため、防爆エリアでは使えません。モーターを使わないドライアイスジャケットやアイスパックジャケットなら着用できます。

Q5. ドライアイスジャケットとアイスパックジャケットはどちらを選べばよいですか?

A. 冷やす力と持続時間を重視するならドライアイスジャケット(約3時間)、タンクやサイロなどの密閉空間で使うなら、ガスを出さないアイスパックジャケット(約2時間〜2時間半)がおすすめです。


まとめ

点検を効率化し、楽にするためのヒントは、次の4つです。

  • ヒント1:メーターの読み取りと記録はLiLz Gaugeで自動化する
  • ヒント2:漏れや詰まりなど「いつもと違う」はLiLz Guardに見張らせる
  • ヒント3:防爆エリア(ZONE2)はLC-EX10、温度監視はLC-T10、ZONE1での作業はHTA3021で広げる
  • ヒント4:夏の点検はドライアイスジャケット・アイスパックジャケットで体を守る

「人がやらなくてよいことは機械に任せ、人が行くときは体を守る」。この考え方で、点検はもっと楽になります。「自社の現場ではどの製品が合うか知りたい」「まずは1台試してみたい」という方は、お気軽にご相談ください。


関連コラム


参考情報

  1. LiLz Gauge 製品ページ(NBKマーケティング)
  2. LiLz Guard 製品ページ(NBKマーケティング)
  3. LC-EX10 製品ページ(NBKマーケティング)
  4. LC-T10 製品ページ(NBKマーケティング)
  5. iPad mini用防爆ケース HTA3021(AXTION)製品ページ(NBKマーケティング)
  6. ドライアイスジャケット 製品ページ(NBKマーケティング)
  7. アイスパックジャケット 製品ページ(NBKマーケティング)
  8. 日本電熱「「防爆」の基礎知識」
  9. 労働安全衛生規則 第612条の2(熱中症を生ずるおそれのある作業)(2025年6月1日施行)

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