公開日:2026年11月 | NBKマーケティング株式会社

防爆エリアで使う端末は、「防爆Android端末」と「iPad mini+防爆ケース」の2つから選ぶのが一般的です。社内でiPhone・iPadを使っている、iOSアプリをそのまま現場で使いたい、費用を抑えたい――このどれかに当てはまるなら、iPad mini+防爆ケースがおすすめです。 NBKマーケティングのiPad mini用防爆ケース(ZONE1対応)HTA3021なら、使い慣れたiOSがそのまま使え、価格はiPad mini付きで70万円から、防爆ケースの実装のみなら55万円からと、一般的な防爆端末(約100万円超が相場)より安価です。本記事では、防爆AndroidとiPadの違いを比べ、現場に合う端末を選ぶ手順を解説します。
この記事でわかること
- 防爆エリアで使える端末の条件(国内検定)
- 防爆Android端末と、iPad mini+防爆ケースの違い
- iPad mini+防爆ケースを選ぶ2つの理由「使い慣れたiOS」と「安さ」
- 現場に合う端末を選ぶ4つの手順
結論:iOSを使い慣れていて、費用を抑えたいなら「iPad mini+防爆ケース」
先に結論をまとめます。
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 防爆エリアで使える端末は? | 防爆構造で、国内の型式検定に合格した端末だけ |
| 主な選択肢は? | 防爆Android端末/iPad mini+防爆ケース |
| iOSアプリをそのまま使いたい場合は? | iPad mini+防爆ケース(HTA3021)。普段のiOSアプリ・Safari・MDM・Apple Pencilがそのまま動く |
| 価格の目安は? | 一般的な防爆端末は約100万円超が相場。HTA3021はiPad mini付き70万円〜/防爆ケース実装のみ55万円〜 |
| 防爆Android端末が向くのは? | Androidアプリを使っている現場や、スマホサイズ・通話が必要な現場 |
前提:防爆エリアで使えるのは「国内検定合格品」だけ
防爆エリアとは、可燃性のガスや粉じんが空気と混ざり、爆発するおそれがある場所のことです。 AndroidでもiPadでも、普通のスマートフォンやタブレットをそのまま持ち込むことはできません。法令で、次のように決められているためです。
- 労働安全衛生規則 第280条:爆発の危険がある濃度になるおそれのある場所では、ガスの種類や危険の度合いに合った防爆構造の電気機械器具でなければ、使ってはいけません。第2項では、働く人自身も、防爆構造ではない電気機械器具を使ってはならないと定めています。
- 労働安全衛生法 第44条の2:防爆構造の電気機械器具は、国の登録を受けた機関(登録型式検定機関)の型式検定を受けなければなりません。第7項では、合格の表示が付いていないものは使ってはならないと定めています。
つまり、防爆Android端末を選ぶ場合も、iPad mini+防爆ケースを選ぶ場合も、**「国内の型式検定に合格していること」**が出発点です。海外の防爆認証(ATEX・IECEx)だけの製品は、日本の防爆エリアでは使えません。
防爆Android端末とは
防爆Android端末とは、OSにAndroidを使い、防爆エリアで使えるように設計された専用のスマートフォンやタブレットのことです。 国内でも、国内の防爆検定に合格したZONE1対応の機種が販売されています。
- よいところ:スマートフォン型・タブレット型など、機種を選べます。スマートフォン型なら持ち運びやすく、通話もできます。Androidの業務アプリを使っている現場では、そのまま使えます。
- 注意したいところ:iOSのアプリは使えません。社内でiPhone・iPadのアプリや管理の仕組みを使っている場合は、Android版を用意し直す必要があります。また、一般的な防爆端末は約100万円を超えるのが相場とされています(NBKマーケティング製品ページより)。
Android端末を防爆エリアで使う方法については、「防爆エリアでAndroid(アンドロイド)端末は使える?」でも詳しく解説しています。
iPad mini+防爆ケースとは
iPad mini+防爆ケースとは、市販のiPad miniを、国内検定に合格した防爆構造のケースに入れて、防爆エリアで使えるようにする方法です。 NBKマーケティングのHTA3021は、国内の防爆検定を取得したiPad mini用防爆ケース(ZONE1対応)です。
- よいところ:中身は市販のiPad miniなので、普段お使いのiOSアプリ・Safari・MDM・Apple Pencilがそのまま動作します。価格も一般的な防爆端末より安価です。
- 注意したいところ:対応する端末は、iPad mini(A17 Pro)だけです。スマートフォンのように通話する使い方には向きません。
※ iPadのOSは「iPadOS」といい、iPhoneのiOSをもとにしたOSです。本記事では、iPhone・iPadのOSをまとめて「iOS」と表記します。
防爆Android端末とiPad mini+防爆ケースの違い

| 比べる点 | 防爆Android端末 | iPad mini+防爆ケース(HTA3021) |
|---|---|---|
| OS・アプリ | Android(Androidアプリ) | iOS。普段のiOSアプリがそのまま使える |
| 操作の慣れ | Androidに慣れた現場向き | 社内のiPhone・iPadと同じ操作 |
| ZONE1で使えるか | 対応機種あり(機種による) | ○(ZONE1・2/ZONE21・22) |
| 端末の形 | スマホ・タブレットから選べる | iPad mini(A17 Pro)専用 |
| 価格の目安 | 一般的な防爆端末は約100万円超が相場 | iPad mini付き70万円〜/ケース実装のみ55万円〜 |
※ 防爆Android端末の仕様・価格は機種により異なります。導入前に、国内検定の合格番号と対応Zoneを必ず確認してください。
iPad mini+防爆ケースを選ぶ理由1:使い慣れたiOSをそのまま使える
HTA3021は、iPad mini(A17 Pro)をそのままケースに入れる設計です。そのため、事務所で使っているiPadと同じiOSの環境を、防爆エリアに持ち込めます。

- iOSアプリ:社内で使っている点検アプリや業務アプリを、そのまま使えます。
- Safari:いつものブラウザで、業務システムにアクセスできます。
- MDM(モバイルデバイス管理):今お使いの端末管理の仕組みで、まとめて管理できます。
- Apple Pencil:図面や写真に、手書きで書き込めます。
日本では、iPhoneを使う人が多いのも特徴です。StatCounterの集計(2026年10月)では、日本のモバイルOSのシェアはiOSが53.8%、Androidが46.18%でした。ふだんiPhoneを使っている人にとって、iOSの操作は「使い慣れた操作」です。 操作の教育が少なく済み、新しい端末でも現場になじみやすくなります。
製品ページでも、WindowsやAndroid系の防爆端末では難しいiOSのエコシステム(アプリや周辺機器のつながり)の活用を、HTA3021の特長に挙げています。iOS機器を防爆エリアで使う方法は、「iOS機器を防爆エリアで利用するには?」でも解説しています。
iPad mini+防爆ケースを選ぶ理由2:安い
NBKマーケティングのHTA3021は、一般的な防爆端末より安く導入できます。

| 選択肢 | 価格の目安 |
|---|---|
| 一般的な防爆端末(Windows/Android) | 約100万円超が相場 |
| HTA3021(iPad mini付き) | 70万円〜 |
| HTA3021(防爆ケース実装のみ) | 55万円〜 |
安くできる理由は、次の3つです。
- 端末は市販のiPad miniを使う:防爆専用の端末を一から作る必要がありません。
- 防爆ケース実装のみでも購入できる:対応端末のiPad mini(A17 Pro)をお持ちなら、55万円から導入できます(条件は導入前にご相談ください)。
- 今のアプリや管理の仕組みを使える:iOSアプリ・MDMがそのまま動くため、Android版アプリの用意や操作の教育にかかる費用も抑えやすくなります。
製品ページでは、HTA3021の導入コストを**一般防爆端末の約60%**としています。複数台をまとめて導入する場合は、ボリュームディスカウントもあります。
価格は目安(下限)です。実際の金額は、台数や条件に合わせてお見積りします。
導入費の内訳や、5台導入した場合の試算は、「防爆タブレットの導入費を抑えるには?」で詳しく解説しています。
防爆Android端末が向いている現場
公平に比べるため、防爆Android端末が合う場合も整理しておきます。
- 社内の業務アプリがAndroid版だけの現場
- スマートフォンの大きさで、ポケットに入れて持ち運びたい現場
- 防爆エリアの中で通話をしたい現場
反対に、iOSアプリを使っている、図面や写真を大きな画面で見たい、費用を抑えたい場合は、iPad mini+防爆ケースが向いています。
現場に合う端末を選ぶ4つの手順

- 使う場所のZoneを確かめる:点検ルートにZONE1・ZONE21が含まれるかを、安全管理の担当部署と確認します。含まれる場合は、ZONE1に対応した国内検定合格品に絞ります。ZONE1対応の機器はZONE2でも使えますが、ZONE2向けの機器はZONE1では使えません。
- 使いたいアプリのOSを確かめる:社内の点検アプリや業務システムがiOS版ならiPad、Android版なら防爆Android端末が候補です。
- 使い方に合う形・大きさを選ぶ:連絡が中心ならスマートフォン型、図面・写真・点検表を見るならタブレット型が向いています。
- 価格と台数で比べる:1台の価格×台数に、アプリの改修や操作の教育にかかる費用も含めて比べます。
どちらを選んでも必須|国内検定の確かめ方
国内検定(型式検定)とは、防爆構造の電気機械器具が日本の基準に合っているかを、国の登録を受けた機関が型式(製品の種類)ごとに確かめる検定です。 公益社団法人 産業安全技術協会(TIIS)などが、防爆構造電気機械器具の型式検定を行っています。
端末を選ぶときは、次の4点を確かめましょう。
- 型式検定の合格番号があるか:HTA3021は、ガス防爆が第NC10145X号、粉じん防爆が第NC10146X号です。
- 合格の表示(型式検定合格標章)が付いているか:本体に、国内の型式検定に合格したことを示す表示が付いているかを確認します。
- 使う場所のZoneとガスに合っているか:HTA3021のガス防爆の防爆記号は「Ex db IIB+H2 T6 Gb」、粉じん防爆は「Ex tb IIIC T85°C Db」です。
- 合格証の有効期限が切れていないか:HTA3021の有効期限は2029年3月2日です。
HTA3021が使える場所と、確認しておきたい点
- 使える場所:ガスはZONE1・ZONE2、粉じんはZONE21・ZONE22で使えます。ZONE0・ZONE20では使えません。
- 使用温度:-20℃〜40℃です。夏場の屋外など、高温になる場所での使い方は事前にご相談ください。
- 対応端末:iPad mini(A17 Pro/モデル番号A2993・A2995)です。2026年11月6日発売の新型iPad mini(A20 Pro搭載)には、現時点では対応していません。新型への対応は2027年7月を予定しています(予定のため、変わる場合があります)。端末を新しく購入する場合は、購入前にご相談ください。
iPad mini用防爆ケース「HTA3021」の主な仕様

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品番 | HTA3021(axtion extreme for iPad mini) |
| 対応端末 | iPad mini(A17 Pro) |
| 使えるOS・アプリ | iOS(iPadOS)。普段のiOSアプリ・Safari・MDM・Apple Pencilがそのまま動作 |
| 防爆規格(国内) | 第NC10145X号(ガス)/第NC10146X号(粉じん) |
| 防爆規格(国際) | IECEx/ATEX(Zone 1, IIB+H2, T6/Zone 21, IIIC, T85°C) |
| 防水・防塵 | IP68 |
| 耐衝撃 | MIL-STD-810H 準拠 |
| 使用温度 | -20℃ 〜 40℃ |
| 寸法・重量 | 249 × 192 × 27 mm/1,400 g |
| 価格(目安) | iPad mini付き70万円〜/防爆ケース実装のみ55万円〜(ボリュームディスカウントあり) |
| 認証発行日 | 2026年3月3日(有効期限:2029年3月2日) |
| 保証 | 標準2年 |
国内防爆検定を取得したiPad mini用防爆ケース(ZONE1対応)は、HTA3021が唯一です(NBKマーケティング製品ページより)。使い慣れたiOSを防爆エリアでそのまま使えて、一般防爆端末より安価に導入できます。
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まとめ
- 防爆エリアでは、AndroidでもiPadでも、防爆構造で国内の型式検定に合格した端末しか使えない
- 主な選択肢は、防爆Android端末とiPad mini+防爆ケースの2つ
- 防爆Android端末は、Androidアプリを使う現場や、スマホサイズ・通話が必要な現場に向く
- iPad mini+防爆ケース(HTA3021)は、使い慣れたiOSがそのまま使え、しかも安い。一般防爆端末(約100万円超)に対し、iPad mini付き70万円〜、防爆ケース実装のみ55万円〜(ボリュームディスカウントあり)
- 選ぶときは、Zone → アプリのOS → 形・大きさ → 価格と台数の順に確かめる
「iPhone・iPadに慣れた現場で、防爆エリアでも同じように使いたい」「防爆端末の費用を抑えたい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。台数や使う場所に合わせてお見積りします。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 防爆Android端末とiPad mini+防爆ケースは、どちらを選べばよいですか?
A. 社内で使っているアプリのOSで選ぶのが基本です。iOSアプリを使っている、iPhone・iPadの操作に慣れている、費用を抑えたい場合はiPad mini+防爆ケース(HTA3021)が向いています。Androidアプリを使っている、スマホサイズや通話が必要な場合は防爆Android端末が向いています。
Q2. 防爆ケースに入れたiPad miniでも、普段のiOSアプリは使えますか?
A. 使えます。HTA3021はiPad mini(A17 Pro)をそのままケースに入れる設計のため、普段お使いのiOSアプリ・Safari・MDM・Apple Pencilがそのまま動作します。
Q3. 防爆Android端末と比べて、HTA3021は安いですか?
A. 安価です。一般的な防爆端末は約100万円超が相場ですが、HTA3021はiPad mini付きで70万円から、防爆ケース実装のみで55万円からです。複数台ではボリュームディスカウントもあります。実際の金額はお見積りでご確認ください。
Q4. 普通のAndroidスマホやiPadを、防爆エリアで使ってもよいですか?
A. 使えません。労働安全衛生規則第280条により、爆発の危険がある場所では防爆構造の電気機械器具しか使えません。さらに労働安全衛生法第44条の2により、国内の型式検定に合格し、合格の表示が付いたものである必要があります。
Q5. 新型のiPad miniでも使えますか?
A. HTA3021の対応端末はiPad mini(A17 Pro)です。2026年11月6日発売の新型iPad mini(A20 Pro搭載)には現時点では対応しておらず、2027年7月に対応予定です(予定のため、変わる場合があります)。
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参考資料・出典
- NBKマーケティング「iPad mini用 防爆ケース(ZONE1対応)HTA3021」
- 日本電熱「防爆の危険場所について」
- e-Gov法令検索「労働安全衛生法」(第44条の2)
- e-Gov法令検索「労働安全衛生規則」(第280条)
- 公益社団法人 産業安全技術協会「TIIS」
- StatCounter「Mobile Operating System Market Share Japan」(2026年10月)
- Apple サポート「iPadのモデルを識別する」
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