公開日:2026年11月 | NBKマーケティング株式会社


防爆タブレットの導入費を抑えるには、使う場所のZoneに合った機器だけを選び、最初から国内検定(型式検定)に合格した製品を選ぶことが基本です。そのうえで、防爆専用端末ではなく iPad miniを防爆ケースに格納する方式を選ぶと、端末の価格だけでなく、アプリ開発や教育にかかる費用も抑えやすくなります。一般的な防爆端末は約100万円を超えるのが相場ですが、国内検定に合格したiPad mini用防爆ケース(ZONE1対応)HTA3021は、iPad mini付きで70万円から導入できます。本記事では、導入費の内訳と、費用を抑える6つのポイントを解説します。


この記事でわかること

  1. 防爆タブレットの導入費の内訳と、価格の相場
  2. 導入費を抑える6つのポイント
  3. 5台導入した場合の費用の目安(試算)
  4. 安さだけで選ばないための注意点
  5. 一般防爆端末の約60%のコストで導入できる、iPad mini用防爆ケース「HTA3021」

防爆タブレットが高くなる理由

防爆タブレットとは、可燃性のガスや粉じんがある防爆エリアでも、爆発の原因にならないように作られたタブレットのことです。 一般のタブレットより高価になるのは、主に次の理由からです。

  • 防爆構造が必要:労働安全衛生規則第280条により、爆発の危険がある場所では、防爆構造ではない電気機械器具は使えません。火花や熱が外に伝わらない頑丈な構造にする必要があります。
  • 国内の型式検定が必要:労働安全衛生法第44条の2により、防爆構造の電気機械器具は、国の登録を受けた機関の型式検定に合格し、合格の表示が付いたものでなければ使えません。検定の取得と維持には費用がかかります。
  • 生産台数が少ない:一般向けの製品に比べて需要が限られるため、1台あたりの価格が高くなりがちです。

このため、Windows/Android搭載の防爆専用端末は、約100万円を超えるのが一般的な相場とされています(NBKマーケティング製品ページより)。


防爆タブレットの導入費の内訳

導入費とは、端末の購入代金だけでなく、現場で使い始めるまでにかかる費用すべてのことです。 見積もりを比べるときは、次の項目をまとめて確認しましょう。

防爆タブレットの導入費の内訳
項目内容費用を左右する点
端末・ケース本体防爆タブレット、または防爆ケース+端末1台あたりの価格 × 台数
アプリ・システム点検アプリや業務システムの導入・改修今のアプリが使えるかどうか
端末管理(MDM)端末の設定・管理の仕組み今の管理の仕組みが使えるかどうか
教育・慣れ現場の担当者への操作説明使い慣れた操作かどうか
保守・保証故障時の修理、保証期間保証の年数と内容

端末の価格だけを比べると、あとからアプリの作り直しや教育に費用がかかることがあります。導入から運用までの合計で比べることが、結果的に費用を抑える近道です。


防爆タブレットの導入費を抑える6つのポイント

防爆タブレットの導入費を抑える6つのポイント

ポイント1:使う場所のZoneを確かめ、必要な性能に絞る

Zone(危険箇所の区分)とは、爆発性のガスや粉じんが生じるおそれの大きさで、場所を分けたものです。 防爆機器は、対応するZoneが厳しくなるほど高価になる傾向があります。

区分(ガス)区分(粉じん)内容
ZONE0ZONE20爆発性雰囲気が連続して、または長時間存在する
ZONE1ZONE21通常の運転中に爆発性雰囲気が生じるおそれがある
ZONE2ZONE22異常時に短時間だけ爆発性雰囲気が生じるおそれがある

まず社内の安全管理部門と、巡回ルートにどのZoneが含まれるかを確認します。ZONE2だけで使うなら、ZONE2対応の機器も選択肢になります。一方、ZONE1が1か所でも含まれるなら、ZONE1対応の機器が必要です。ZONE2向けの機器を買ってしまい、あとからZONE1対応の機器を買い直すのが、いちばん大きなむだになります。

ポイント2:最初から国内検定に合格した製品を選ぶ

海外の防爆認証であるATEX(欧州)やIECEx(国際)だけでは、日本の防爆エリアでは使えません。日本では、型式検定に合格し、合格の表示(型式検定合格標章)が付いた機器を使う必要があります。

海外認証だけの製品を安く購入しても、国内では使えず、買い直しになるおそれがあります。カタログや見積書に「型式検定合格番号」が書かれているかを、必ず確認しましょう。HTA3021は、2026年3月3日付で国内防爆検定に合格しています(ガス防爆:第NC10145X号、粉じん防爆:第NC10146X号)。

ポイント3:防爆専用端末ではなく「防爆ケース方式」を検討する

防爆ケース方式とは、市販のタブレットを防爆構造のケースに格納し、防爆エリアで使えるようにする方法です。 端末そのものを防爆仕様で作る専用端末に比べて、導入費を抑えやすいのが特長です。

一般的な防爆端末とiPad mini用防爆ケースの価格比較
選択肢価格の目安
一般的な防爆端末(Windows/Android)約100万円超が相場
HTA3021(iPad mini付き)70万円〜
HTA3021(防爆ケース実装のみ)55万円〜

NBKマーケティングの製品ページでは、HTA3021の導入コストを**一般防爆端末の約60%**としています。

ポイント4:お手持ちのiPad mini(A17 Pro)を活用する

HTA3021は、iPad mini付きのほかに、**防爆ケースの実装のみ(55万円〜)**でもご購入いただけます。すでに対応端末のiPad mini(A17 Pro)をお持ちの場合は、端末の購入費を抑えられる可能性があります。条件は導入前にご相談ください。

対応端末は、モデル番号で確認できます(Apple公式サポート)。

  • A2993:Wi-Fiモデル
  • A2995:Wi-Fi + Cellularモデル

モデル番号は、本体背面の刻印か、「設定」→「一般」→「情報」で確認できます。

ポイント5:今のiOSアプリ・MDMをそのまま使う

防爆専用端末に切り替えると、OSが変わるために、点検アプリの作り直しや、端末管理の仕組みの見直しが必要になることがあります。現場の担当者が新しい操作に慣れるまでの時間もかかります。

HTA3021はiPad miniをそのまま格納するため、普段お使いのiOSアプリ・Safari・MDM・Apple Pencilがそのまま動作します。 事務所で使っているiPadのアプリや業務システムを現場でも使えるので、システムの改修費や教育の手間を抑えやすくなります。

ポイント6:必要な台数を見極め、まとめて見積もる

台数は、導入費にいちばん大きく影響します。「巡回点検の担当者全員に1台ずつ」なのか、「班ごとに1台を交代で使う」のかなど、運用に合わせて必要な台数を決めましょう。

台数が決まったら、まとめて見積もりを依頼します。HTA3021にはボリュームディスカウントがあります。複数台の導入を予定している場合は、お見積りの際にお知らせください。


5台導入した場合の費用の目安(試算)

上の価格をもとに、5台導入した場合の端末・ケース本体の費用を試算しました。

5台導入した場合の費用の目安(試算)
選択肢計算5台の目安
一般的な防爆端末約100万円 × 5台約500万円〜
HTA3021(iPad mini付き)70万円〜 × 5台350万円〜
HTA3021(防爆ケース実装のみ)55万円〜 × 5台275万円〜(別途iPad mini(A17 Pro)が必要)

この試算では、一般的な防爆端末に比べて、iPad mini付きで約150万円、防爆ケース実装のみで約225万円、本体の費用を抑えられる計算です。

この試算は、製品ページに載っている価格の目安(下限)をもとにした概算です。ボリュームディスカウント、アプリ・システム、保守などの費用は含みません。実際の金額はお見積りでご確認ください。


安さだけで選ばないための注意点

導入費を抑えることは大切ですが、使う場所の条件に合わない機器を選ぶと、安全に使えません。HTA3021を検討する際は、次の点もあわせて確認してください。

  • 使える場所:ガスはZONE1・ZONE2、粉じんはZONE21・ZONE22で使えます。ZONE0・ZONE20では使えません。
  • ガスと温度の条件:ガス防爆の防爆記号は「Ex db IIB+H2 T6 Gb」です。現場で扱うガスのグループと発火温度が、この範囲に入るかを確認してください。
  • 使用温度:-20℃〜40℃です。夏場の屋外など、高温になる場所での使い方は事前にご相談ください。
  • 対応端末:iPad mini(A17 Pro)です。2026年11月6日発売の新型iPad mini(A20 Pro搭載)には、現時点では対応していません。新型への対応は2027年7月を予定しています(予定のため、変わる場合があります)。端末を新しく購入する場合は、購入前にご相談ください。
  • 合格証の有効期限:HTA3021の型式検定合格の有効期限は2029年3月2日です。

国内検定取得のiPad mini用防爆ケース「HTA3021」の主な仕様

iPad mini用 防爆ケース(ZONE1対応)HTA3021
項目内容
品番HTA3021(axtion extreme for iPad mini)
対応端末iPad mini(A17 Pro)
防爆規格(国内)第NC10145X号(ガス)/第NC10146X号(粉じん)
防爆規格(国際)IECEx/ATEX(Zone 1, IIB+H2, T6/Zone 21, IIIC, T85°C)
防水・防塵IP68
耐衝撃MIL-STD-810H 準拠
使用温度-20℃ 〜 40℃
寸法・重量249 × 192 × 27 mm/1,400 g
価格(目安)iPad mini付き70万円〜/防爆ケース実装のみ55万円〜(ボリュームディスカウントあり)
保証標準2年

国内検定に合格したiPad mini用防爆ケース(ZONE1対応)は、HTA3021が唯一です(NBKマーケティング調べ)。ATEX・IECEx・国内検定の3つの認証と、IP68・MIL-STD-810Hの堅牢さを備えながら、導入費を抑えられます。

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まとめ

  • 防爆タブレットの導入費を抑えるには、端末の価格だけでなく、アプリ・端末管理・教育・保守まで含めた合計で比べる
  • 使う場所のZoneを確かめ、必要な性能に絞る。ZONE1が含まれるならZONE1対応の機器を選ぶ
  • 最初から国内検定に合格した製品を選び、買い直しを防ぐ
  • 防爆ケース方式なら、一般的な防爆端末(約100万円超)に対して、HTA3021はiPad mini付き70万円〜、防爆ケース実装のみ55万円〜
  • 今のiOSアプリ・MDMをそのまま使えるため、システムの改修費や教育の手間も抑えやすい
  • 必要な台数を見極めて、まとめて見積もる(ボリュームディスカウントあり)

防爆タブレットの導入費でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。台数や使う場所に合わせてお見積りします。

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👉 お問い合わせ・お見積りはこちら


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よくある質問(FAQ)

Q1. 防爆タブレットの価格の相場はどのくらいですか?
A. Windows/Android搭載の一般的な防爆端末は、約100万円を超えるのが相場です。iPad mini用防爆ケースHTA3021は、iPad mini付きで70万円から、防爆ケース実装のみで55万円から導入できます。

Q2. 防爆タブレットの導入費を抑えるには、何から始めればよいですか?
A. まず、使う場所のZoneを安全管理部門と確認し、必要な防爆性能を決めます。そのうえで、国内検定に合格した製品の中から、今のアプリや端末管理の仕組みを使えるものを選ぶと、合計の費用を抑えやすくなります。

Q3. 海外認証(ATEX・IECEx)だけの安い製品は使えますか?
A. 日本の防爆エリアでは使えません。日本では、労働安全衛生法にもとづく型式検定に合格し、合格の表示が付いた機器を使う必要があります。HTA3021は国内の型式検定に合格しています。

Q4. 手持ちのiPad miniを使えますか?
A. iPad mini(A17 Pro/モデル番号A2993・A2995)であれば、HTA3021に格納できます。防爆ケース実装のみ(55万円〜)のご購入も可能です。2026年11月6日発売の新型iPad mini(A20 Pro搭載)は現時点では使えず、2027年7月に対応予定です(予定のため、変わる場合があります)。

Q5. 複数台まとめて導入すると安くなりますか?
A. HTA3021にはボリュームディスカウントがあります。台数や使う場所をお知らせいただければ、お見積りします。


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参考資料・出典

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